多層ブロー成形とは?基礎・基本を学ぶ

2021-07-14

第137回 長谷川正の「言ったモン勝ち」

ブロー成形は日常生活に浸透している成形法です。例えば、日頃手にする飲料水用ペットボトルは先日紹介した延伸ブロー成形で作られていますし、毎日の食卓で見かけるマヨネーズ、ソース、ケチャップ、焼き肉のたれなどの調味料の容器、化粧品の容器などもブロー成形が使われています。ですが、同じブロー成形でも、その容器に何を入れるかによって素材が変わってきます。一般的なプラスチック容器の材料として利用されているのが、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などですが、それらのオレフィン樹脂は、酸素の透過性が高く、食品などの保存には適しておりません。

マヨネーズの容器を例に挙げると、中身(卵の黄身、植物油、お酢、塩)には油脂分が多いため、酸素の影響を受けて油脂劣化しやすく、味や香りが悪くなってしまいます。それを防止するために、調味料容器にはガスバリアー性が高い(酸素を透過しにくい)エバール(EVOH)という素材が使われています。しかしながら、エバールは他の樹脂に比べて価格が高いこと、水に弱いなどのデメリットもあるため、安価で加工しやすいポリエステルなど複数の素材を何層にも重ねた容器が開発されています。
※エバールについての詳細はこちらを参照:株式会社クラレHP

マヨネーズ容器キユーピー株式会社HPより引用

多層ブロー成形

多層ブロー成形は、複数の樹脂を重ね合わせることによって、一種類の樹脂のみでは満たすことができない、多種多様の要求(機能)を満たすことができます。複数の押出機から一つのヘッドに異なる樹脂材料を送り、層状になったパリソンを押出してブロー成形を行うことで、多層構造の容器が成型可能となります。(下図参照)

多層ブロー成形羽立化工株式会社より引用

次回は、3次元ブロー成形について述べます。

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PostedBy 長谷川 正