一般家庭に必要な電気知識とは?基礎・基本を学ぶ

第143回 長谷川正の「言ったモン勝ち」


一般家庭に必要な電気知識

1つのコンセントから1,500Wもしくは15A以下、これさえ覚えれば日常生活は十分であり、一般家庭でもオフィスでも通用する電気の基礎知識です。ポイントは「一つのコンセントから」でしょう。例えば、私の家で使っている電気用品は、テレビ、冷蔵庫、クーラー、洗濯機、食洗器、電灯、電子レンジ、掃除機、パソコン、スマホ・・・と多々あります。これら全てを同時に使うことはありませんが、朝食や夕食時の家族団らん時に複数の電気用品を同時に使い、それが上記規格の「1,500Wもしくは15A以下」を超えることはよくあります。でもブレーカーは落ちません。なぜなら、複数に分岐したコンセントで使っているからです。つまり、1つのコンセントから合計1,800Wを使っていればブレーカーは落ちますが、もし2つのコンセントから均等に使った(例えば1,000W+800W)とすると、電流はそれぞれ10A(1,000W÷100V)と8A(800W÷100V)になり、15A以下の規格内に収まるからです。

一般家庭に必要な電気知識とは?生活110番HPより引用

通常は玄関付近の上部壁際に上記イラストのような分電盤が設置してありますので、この機会に家のコンセントがいくつに分岐しているのかを知っておきましょう。ちなみに、私が文中でブレーカーと呼んでいるものは「安全ブレーカー」を指しており、それがコンセントの数になります。また、文中のコンセントは専門用語で「回路」とも呼び、イラストの分電盤では8回路となっています。その他に「漏電ブレーカー」というブレーカーもあります。安全ブレーカーとは異なり、家のどこかで電気が漏れる(漏電する)と感電や火災の発生防止のため漏電ブレーカーが落ち、全ての電気が使えなくなります。漏電修理は感電の危険があるので、必ず電気工事業者に連絡をしましょう。
参考)長谷川製作所の得意技術(電線分岐加工)

スズラン灯の使用上の注意点

先日のブログで紹介したスズラン灯を使う場合も「1,500Wもしくは15A以下」が基本になります。つまり、使用する電球(消費電力)は合計1,500W以内のため、60W電球であれば25個(1,500W÷60W)、100W電球であれば15個(1,500W÷100W)以内で使用することになります。最も注意することは、電球型蛍光灯やLED電球を使う場合は必ず電流(A)の値で計算することです。表記された消費電力(W)の値は明るさの目安でしかありませんので混乱しないようにしましょう。(〇〇W相当もしくは〇〇㏐[ルーメン]と表記されることもあります。)

【関連ブログ】
スズラン灯(照明)とは?基礎・基本を学ぶ
提灯・電照コードとは?基礎・基本を学ぶ
電気は難しいとは?基礎・基本を学ぶ
一般家庭に必要な電気知識とは?基礎・基本を学ぶ
家庭の契約アンペア数とは?基礎・基本を学ぶ
防滴、防雨、防水規格の違いとは?基礎・基本を学ぶ
電圧降下(ドロップ)とは?基礎・基本を学ぶ


*工事不要、誰でも手軽に提灯を飾ろう!
提灯コードのイメージ
*提灯コード動画始めました。
提灯コードの動画
*国内唯一のプラスチックを膨らませる技術
「アクリルグローブ」
テラリウム

関連記事

TOP